第壱弾 青の大地の10枚への感想や評価 [各カード感想]
この記事ではFixerS第壱弾の、青のカードについて語っていく。
ここまでの赤の記事や黒の記事と同じく、
青らしさが全体のテーマである。
気になる諸君は、見ていってくれたまえ!
〝作業機械〟こうのわ6号
種別:ユニット 種族: ストラクタ タイミング: クイック
使用コスト: 青2 移動コスト: 青1 パワー: 1000 スマッシュ: 1
効果:
●このカードがユニットにバトルでダメージを与えた時、そのバトル終了時、そのユニットを持ち主の手札に加える。
今回もこれまでと同じく、1枚目から青らしいカードが見られて、
私はほんとうに嬉しい。
どこが青らしいかというと、ユニットを破壊せずに、手札に加える点だ。
青は知性の色であり、頭脳戦を望む色である。
D0のストーリーでも、青は単に敵を倒す色ではなく、
裏をかき、暗躍をするような色だったと記憶している。
頭脳戦を好む色は、敵を墓地に送るような野蛮なことは好まないのだ。
敵を一時的に手札に戻したり、スクエアの場所を変えることで、
相手の計画を狂わせ、その隙に勝利を手にするのである。
〝作業機械〟もくれま4号
種別:ユニット 種族: ストラクタ タイミング: クイック
使用コスト: 青1無2 移動コスト: 青1無1 パワー: 3000 スマッシュ: 1
効果:
●このカードがスクエア以外からスクエアに置かれた時、あなたはバトルスペースの対象の、このターンの間、相手のカードの効果でスクエアに置かれたユニットを1枚選ぶ。あなたは自分の手札のカードを1枚選び、山札の1番上に裏向きで置いてよい。そうしたならば、そのユニットを持ち主の山札の1番上に裏向きで置く。そうしなかったならば、そのユニットを持ち主の手札に加える。
このカードを最初に見た時、私はこのカードに違和感を覚えた。
このカードの効果は、いわば《天使たちの決意/V-2》の派生であり、
青ではなく、白に相応しいものに思えたからだ。
確かに相手のユニットをデッキトップに戻す動きは青だが、
そもそも相手が不当な手段で出したユニットを罰するという行為は、
白にこそ相応しいものである。
しかし、少し考えて、私はこのカードが実は青らしいということに気がついた。
なぜかといえば、このカードは相手が効果を使ったターンにしか使えないからである。
先程も述べたように、青の本質とは頭脳戦であり、
相手との知恵比べを望むものである。
言い換えるなら、「キミの手は全て見えていたよ」と言い放つ色なのだ。
だからこそ、青のカードはドローと、相手の行動に対応するカードが多くなる。
そして、このカードはまさに相手への対応を主眼としたカードなのだ。
効果自体は白とほぼ同じかもしれないが、 その根本に流れるフレーバーは、全く違うものなのである。
〝酒場経営〟カルア・ミルク
種別:ユニット 種族: メルカトル タイミング: クイック
使用コスト: 青1無3 移動コスト: 無2 パワー: 2000 スマッシュ: 1
効果:
●補給(あなたがこのカードをプレイするコストを支払うにあたり、そのコストを、自分のベーススペースのベースの枚数1枚につき-[無1]する。)
●このカードがプレイされてスクエアに置かれた時、あなたはカードを1枚引く。
このカードは、カードパワーだけを見るならば、少々厳しい物がある。
ドローしたいのなら《再改造手術/IV-1》がライバルで、
ユニットがほしいのなら《蒼流星ストームドライブ/IV-3》という手強いライバルが既に構えているのだ。
しかし、それでも私は、このカードを非常に気に入っている。
このカードは、他のどの補給を持つカードよりも、
補給のフレーバーを表しているからだ。
そもそも私は、D0の補給というキーワードのフレーバーを、
はっきりとイメージできないでいた。
なぜ、ベースがあると、彼らの使用コストは軽くなるのだろうか?
しかし、このカードを見れば、補給を行う情景が目に浮かぶようだ。
私がベース……建物を用意してあげれば、
彼(彼女?)は酒場をローコストでベースの中に開店してくれるのだ。
そして、酒という名のドローを、私に”補給”してくれるのである。
このカードが今回の青で最も強いとはいえないが、
最も好きなカードと聞かれれば、
私は迷わずにこのカードを挙げるだろう。
〝武装商王〟シリル・ジエナ
種別:ユニット 種族: メルカトル タイミング: クイック
使用コスト: 青2無3 移動コスト: 青1無1 パワー: 5000 スマッシュ: 1
効果:
●このカードが手札かプランゾーンからスクエアに置かれた時、あなたは自分の山札を見てストラテジーを1枚まで選び、残りの山札をシャッフルし、選んだカードを持ち主の山札の1番上に表向きで置く。 ●あなたがプランゾーンのストラテジーをプレイするコストを支払うにあたり、その使用コストに必要な無色エネルギーを−1する。
ここでクイズである。
青はユニットが強力な色であるべきか? それとも、ストラテジーが強力な色であるべきだろうか?
このような2択を用意すると、
どちらも強力な色であるべきだと思うプレイヤーも多いだろう。
しかし、赤の記事で話したように、色にとって弱点は重要である。
さぁ、ユニットかストラテジーか?考えてくれたまえ。
では、答えを発表しよう。
青はユニットよりも、ストラテジーが強力であるべき色だ。
これはもう、”ストラテジー”という言葉を和訳すればわかる。
例えば、手元の辞書をひくと、
『ストラテジーとは、入念で体系的な行動計画』とある。
これは、青そのものである。
もう一つ、プランと最もシナジーがあるべき色はなんだろうか?
『プラン』とは『計画』であり、
『計画』と言えば青である。
要するにこのカードは、どこからどう見ても、青だということである。
〝燃焼機械〟いっしき3号
種別:ユニット 種族: ストラクタ タイミング: クイック
使用コスト: 青2無4 移動コスト: 青1無2 パワー: 5000 スマッシュ: 2
効果:
●墓地のストラテジーの枚数2枚につき、このカードの使用コストをを支払うにあたり、そのコストに必要な無色エネルギーを-1する。
●あなたがストラテジーをプレイした時、あなたはバトルスペースの対象のユニットを1枚まで選び、ターン終了時まで、以下の能力を与える。『このカードに与えられるダメージを-2000する。』
先程も述べたように、青はストラテジーの色であるので、
ストラテジー関係のカードが増えることは非常に望ましい。
さらにこのカードは、青の特徴の一つである、
ダメージ軽減を持ったカードである。
なぜ青がダメージ軽減を持つのかわからない諸君は、
このゲームにおけるダメージの色を思い出すといいだろう。
青は赤の敵対色であり、赤に対して刺さる効果を青が持つことは、
赤への敵対を表す良い手段のひとつなのだ。
〝葬儀商〟マルガ・グレコ
種別:ユニット 種族: メルカトル タイミング: クイック
使用コスト: 青2無5 移動コスト: 青1無2 パワー: 8000 スマッシュ: 1
効果:
●このカードがバトルに勝った時、あなたはカードを1枚引いてよい。
●共鳴(このターンの間、あなたのユニットが移動してスクエアに置かれたならば、以下のテキストが有効になる。)あなたはこのカードを使用コスト[青2無1]でプレイできる。
先ほど私は、青はユニットよりもストラテジーが強力であるべきだと述べた。
これは私の中で真実だが、
かといって青に、強力なユニットがいてはいけないということではない。
青に小型ユニットは必要ないが、大型の強力なユニットは必要である。
どういうことか?巨大なな生物といえば緑ではないのか?
確かに緑にはユニットが必要だ。大型から小型まで、沢山のユニットを用意するべきだ。
しかし、自然界を見てみれば、青にも巨大なユニットが必要な理由がわかるだろう。
この地球で、最も巨大な生物は、陸と海のどちらにいるのか?
こう考えれば、巨大なクラーケン等が青にいるべきなのだ。
因みにもう一つ、このカードは共鳴を持っていて、
このセットにおいて非常に大きな意味を持つと思う。
しかし、これについては、また別の機会に話すことにしよう。
カードゲームにおけるキーワード能力とは大きなテーマであり、
とてもではないが、この記事内ですべてを語ることはできないのだ。
長城
色:青 種別:ベース タイミング: クイック 使用コスト: 青1
効果:
●[青2無2 このカードを廃棄する] 《バトル》 あなたはこのカードと同じラインの対象のユニットを1枚選び、持ち主の山札の上に1番上に裏向きで置く。
このカードについては、イラストを見てみなければ、
カードの評価を正確に下すことは難しい。
カード効果は間違いなく青であり、なんの問題がない。
しかし「なぜ長い城が敵をデッキトップに戻すのか」がイメージ出来ないのである。
カルアの酒場
種別:ベース タイミング: クイック 使用コスト: 青2
効果:
●相手のターン終了時、あなたは自分のエネルギーゾーンのリリース状態のカードを3枚選び、フリーズしてよい。そうしたならば、あなたはカードを1枚引く。
このカードは、今までになかったD0のデザイン空間を掘り下げている点で興味深い。
この相手のターン終了時に自分のエネルギーを払う行為は、
将来のキーワード能力になる可能性も秘めているだろう。
(ああ、またキーワード能力について触れてしまった!)
効果の内容も、このセットのカルア・ミルクを考えれば、
非常にイメージし易いものである。
珈琲休憩
種別:ストラテジー タイミング: クイック 使用コスト: 青1無1
効果:
●あなたはバトルスペースの対象の自分のユニットを1枚選び、持ち主の手札に加える。
●あなたはカードを1枚引く。
私はこれまでに、赤の記事では遺失文化の動力炉が弱すぎると批判し、
黒の記事では〝器壊姫〟つぶてが何をするのかよくわからないと批判してきた。
これらが、カードデザインにおける負の面だとするならば、
このカードは負の面を魅力に磨き上げた素晴らしいカードである。
まず、一見すると、このカードは何をしたいのかわからない。
(相手ではなく、自分の戦力を減らしてどうすると言うんだ?)
また、カードパワーも一見低く見える。
(自分の戦力を減らすのにメリットは1ドローだけなのか?)
しかし、このゲームに慣れているプレイヤーなら、
このカードがどういった強さを持っているのか、理解できるだろう。
例えば、相手の《殺意/IV-1》に対して、このカードを打ってやるのは、
楽しそうだ。
このカードは一見弱く、何をしたいかわからないが、
だからこそ、プレイヤーが工夫して使いたくなるような見事なデザインとなっているのである。
欲を言えば、このカードのタイミングはクイックではなくバトルにして欲しかった。
カードパワー的には壊れに近づいてしまうが、
この弾の〝作業機械〟こうのわ6号等とのシナジーを考えれば、
非常に魅力的なコンボである。
流通の発達
種別:ストラテジー タイミング: クイック 使用コスト: 青3無2
効果:
●あなたはバトルスペースの対象の相手のユニットを1枚選び、そのユニットと隣接するバトルスクエアにリリースして置く。
このカードは《マインド・コントロール/I-1》を改良したカードといえるだろう。
相手のユニットを操り、うまく相手のユニットの上に移動すれば、
ルールエフェクトで相手を破壊できるのである。
いかにも青らしく、相手の作戦を狂わせ、
直接手を下さずにユニットを破壊していると言えるが……
少しばかり、青としてはやり過ぎである。
青は知恵比べを望む色であり、
ここまでゆるい条件で相手を破壊するのは、
むしろ黒の領分である。
とはいえ、黒ならば今度は、相手を操るにしろ、
もう少し直接的に手を下すだろう。
このカードが黒のカードならば、5エネもかけずに、3エネで相手を破壊して、
おしまいである。
つまり、このカードは青でもなく、黒としても不十分なのだ。
では、このカードは何色か?
青の要素も黒の要素もあり、片方だけでは不十分ならば、
答えは青黒しか無い。
色には「単色らしさ」と共に、「2色らしさ」が存在し、
そこには区別が難しい点も存在するが、
明確に区別できるポイントもあるものなのである。
これまでの2色に比べると、
名前から感じられるフレーバーが非常に豊かなセットであった。
また、青らしさについても、存分に感じることができたので、
私は非常に満足している。
一つだけ不満を漏らすならば、
青における大型の切り札が無かったことだろう。
青はフレーバー的にも、また色の戦い方としても、
魅力的な大型ユニットが必要な色である。
《断裂の魔氷クレバス/IV-3》や《アイスドラゴン/V-2》のような、
魅力的な青のユニットが一体でもいれば、
さらにこの弾の青は完璧に近づいたに違いない。
本日は青らしさについて触れながら、
キーワード能力や2色の色らしさについて軽く触れていった。
諸君らに喜んでもらえれば幸いである。
ではまた、白の大地への観光ツアーでお会いしよう。
あなたのD0ライフに幸あれ。
→サイトマップへ
ここまでの赤の記事や黒の記事と同じく、
青らしさが全体のテーマである。
気になる諸君は、見ていってくれたまえ!
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〝作業機械〟こうのわ6号
種別:ユニット 種族: ストラクタ タイミング: クイック
使用コスト: 青2 移動コスト: 青1 パワー: 1000 スマッシュ: 1
効果:
●このカードがユニットにバトルでダメージを与えた時、そのバトル終了時、そのユニットを持ち主の手札に加える。
今回もこれまでと同じく、1枚目から青らしいカードが見られて、
私はほんとうに嬉しい。
どこが青らしいかというと、ユニットを破壊せずに、手札に加える点だ。
青は知性の色であり、頭脳戦を望む色である。
D0のストーリーでも、青は単に敵を倒す色ではなく、
裏をかき、暗躍をするような色だったと記憶している。
頭脳戦を好む色は、敵を墓地に送るような野蛮なことは好まないのだ。
敵を一時的に手札に戻したり、スクエアの場所を変えることで、
相手の計画を狂わせ、その隙に勝利を手にするのである。
〝作業機械〟もくれま4号
種別:ユニット 種族: ストラクタ タイミング: クイック
使用コスト: 青1無2 移動コスト: 青1無1 パワー: 3000 スマッシュ: 1
効果:
●このカードがスクエア以外からスクエアに置かれた時、あなたはバトルスペースの対象の、このターンの間、相手のカードの効果でスクエアに置かれたユニットを1枚選ぶ。あなたは自分の手札のカードを1枚選び、山札の1番上に裏向きで置いてよい。そうしたならば、そのユニットを持ち主の山札の1番上に裏向きで置く。そうしなかったならば、そのユニットを持ち主の手札に加える。
このカードを最初に見た時、私はこのカードに違和感を覚えた。
このカードの効果は、いわば《天使たちの決意/V-2》の派生であり、
青ではなく、白に相応しいものに思えたからだ。
確かに相手のユニットをデッキトップに戻す動きは青だが、
そもそも相手が不当な手段で出したユニットを罰するという行為は、
白にこそ相応しいものである。
しかし、少し考えて、私はこのカードが実は青らしいということに気がついた。
なぜかといえば、このカードは相手が効果を使ったターンにしか使えないからである。
先程も述べたように、青の本質とは頭脳戦であり、
相手との知恵比べを望むものである。
言い換えるなら、「キミの手は全て見えていたよ」と言い放つ色なのだ。
だからこそ、青のカードはドローと、相手の行動に対応するカードが多くなる。
そして、このカードはまさに相手への対応を主眼としたカードなのだ。
効果自体は白とほぼ同じかもしれないが、 その根本に流れるフレーバーは、全く違うものなのである。
〝酒場経営〟カルア・ミルク
種別:ユニット 種族: メルカトル タイミング: クイック
使用コスト: 青1無3 移動コスト: 無2 パワー: 2000 スマッシュ: 1
効果:
●補給(あなたがこのカードをプレイするコストを支払うにあたり、そのコストを、自分のベーススペースのベースの枚数1枚につき-[無1]する。)
●このカードがプレイされてスクエアに置かれた時、あなたはカードを1枚引く。
このカードは、カードパワーだけを見るならば、少々厳しい物がある。
ドローしたいのなら《再改造手術/IV-1》がライバルで、
ユニットがほしいのなら《蒼流星ストームドライブ/IV-3》という手強いライバルが既に構えているのだ。
しかし、それでも私は、このカードを非常に気に入っている。
このカードは、他のどの補給を持つカードよりも、
補給のフレーバーを表しているからだ。
そもそも私は、D0の補給というキーワードのフレーバーを、
はっきりとイメージできないでいた。
なぜ、ベースがあると、彼らの使用コストは軽くなるのだろうか?
しかし、このカードを見れば、補給を行う情景が目に浮かぶようだ。
私がベース……建物を用意してあげれば、
彼(彼女?)は酒場をローコストでベースの中に開店してくれるのだ。
そして、酒という名のドローを、私に”補給”してくれるのである。
このカードが今回の青で最も強いとはいえないが、
最も好きなカードと聞かれれば、
私は迷わずにこのカードを挙げるだろう。
〝武装商王〟シリル・ジエナ
種別:ユニット 種族: メルカトル タイミング: クイック
使用コスト: 青2無3 移動コスト: 青1無1 パワー: 5000 スマッシュ: 1
効果:
●このカードが手札かプランゾーンからスクエアに置かれた時、あなたは自分の山札を見てストラテジーを1枚まで選び、残りの山札をシャッフルし、選んだカードを持ち主の山札の1番上に表向きで置く。 ●あなたがプランゾーンのストラテジーをプレイするコストを支払うにあたり、その使用コストに必要な無色エネルギーを−1する。
ここでクイズである。
青はユニットが強力な色であるべきか? それとも、ストラテジーが強力な色であるべきだろうか?
このような2択を用意すると、
どちらも強力な色であるべきだと思うプレイヤーも多いだろう。
しかし、赤の記事で話したように、色にとって弱点は重要である。
さぁ、ユニットかストラテジーか?考えてくれたまえ。
では、答えを発表しよう。
青はユニットよりも、ストラテジーが強力であるべき色だ。
これはもう、”ストラテジー”という言葉を和訳すればわかる。
例えば、手元の辞書をひくと、
『ストラテジーとは、入念で体系的な行動計画』とある。
これは、青そのものである。
もう一つ、プランと最もシナジーがあるべき色はなんだろうか?
『プラン』とは『計画』であり、
『計画』と言えば青である。
要するにこのカードは、どこからどう見ても、青だということである。
〝燃焼機械〟いっしき3号
種別:ユニット 種族: ストラクタ タイミング: クイック
使用コスト: 青2無4 移動コスト: 青1無2 パワー: 5000 スマッシュ: 2
効果:
●墓地のストラテジーの枚数2枚につき、このカードの使用コストをを支払うにあたり、そのコストに必要な無色エネルギーを-1する。
●あなたがストラテジーをプレイした時、あなたはバトルスペースの対象のユニットを1枚まで選び、ターン終了時まで、以下の能力を与える。『このカードに与えられるダメージを-2000する。』
先程も述べたように、青はストラテジーの色であるので、
ストラテジー関係のカードが増えることは非常に望ましい。
さらにこのカードは、青の特徴の一つである、
ダメージ軽減を持ったカードである。
なぜ青がダメージ軽減を持つのかわからない諸君は、
このゲームにおけるダメージの色を思い出すといいだろう。
青は赤の敵対色であり、赤に対して刺さる効果を青が持つことは、
赤への敵対を表す良い手段のひとつなのだ。
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〝葬儀商〟マルガ・グレコ
種別:ユニット 種族: メルカトル タイミング: クイック
使用コスト: 青2無5 移動コスト: 青1無2 パワー: 8000 スマッシュ: 1
効果:
●このカードがバトルに勝った時、あなたはカードを1枚引いてよい。
●共鳴(このターンの間、あなたのユニットが移動してスクエアに置かれたならば、以下のテキストが有効になる。)あなたはこのカードを使用コスト[青2無1]でプレイできる。
先ほど私は、青はユニットよりもストラテジーが強力であるべきだと述べた。
これは私の中で真実だが、
かといって青に、強力なユニットがいてはいけないということではない。
青に小型ユニットは必要ないが、大型の強力なユニットは必要である。
どういうことか?巨大なな生物といえば緑ではないのか?
確かに緑にはユニットが必要だ。大型から小型まで、沢山のユニットを用意するべきだ。
しかし、自然界を見てみれば、青にも巨大なユニットが必要な理由がわかるだろう。
この地球で、最も巨大な生物は、陸と海のどちらにいるのか?
こう考えれば、巨大なクラーケン等が青にいるべきなのだ。
因みにもう一つ、このカードは共鳴を持っていて、
このセットにおいて非常に大きな意味を持つと思う。
しかし、これについては、また別の機会に話すことにしよう。
カードゲームにおけるキーワード能力とは大きなテーマであり、
とてもではないが、この記事内ですべてを語ることはできないのだ。
長城
色:青 種別:ベース タイミング: クイック 使用コスト: 青1
効果:
●[青2無2 このカードを廃棄する] 《バトル》 あなたはこのカードと同じラインの対象のユニットを1枚選び、持ち主の山札の上に1番上に裏向きで置く。
このカードについては、イラストを見てみなければ、
カードの評価を正確に下すことは難しい。
カード効果は間違いなく青であり、なんの問題がない。
しかし「なぜ長い城が敵をデッキトップに戻すのか」がイメージ出来ないのである。
カルアの酒場
種別:ベース タイミング: クイック 使用コスト: 青2
効果:
●相手のターン終了時、あなたは自分のエネルギーゾーンのリリース状態のカードを3枚選び、フリーズしてよい。そうしたならば、あなたはカードを1枚引く。
このカードは、今までになかったD0のデザイン空間を掘り下げている点で興味深い。
この相手のターン終了時に自分のエネルギーを払う行為は、
将来のキーワード能力になる可能性も秘めているだろう。
(ああ、またキーワード能力について触れてしまった!)
効果の内容も、このセットのカルア・ミルクを考えれば、
非常にイメージし易いものである。
珈琲休憩
種別:ストラテジー タイミング: クイック 使用コスト: 青1無1
効果:
●あなたはバトルスペースの対象の自分のユニットを1枚選び、持ち主の手札に加える。
●あなたはカードを1枚引く。
私はこれまでに、赤の記事では遺失文化の動力炉が弱すぎると批判し、
黒の記事では〝器壊姫〟つぶてが何をするのかよくわからないと批判してきた。
これらが、カードデザインにおける負の面だとするならば、
このカードは負の面を魅力に磨き上げた素晴らしいカードである。
まず、一見すると、このカードは何をしたいのかわからない。
(相手ではなく、自分の戦力を減らしてどうすると言うんだ?)
また、カードパワーも一見低く見える。
(自分の戦力を減らすのにメリットは1ドローだけなのか?)
しかし、このゲームに慣れているプレイヤーなら、
このカードがどういった強さを持っているのか、理解できるだろう。
例えば、相手の《殺意/IV-1》に対して、このカードを打ってやるのは、
楽しそうだ。
このカードは一見弱く、何をしたいかわからないが、
だからこそ、プレイヤーが工夫して使いたくなるような見事なデザインとなっているのである。
欲を言えば、このカードのタイミングはクイックではなくバトルにして欲しかった。
カードパワー的には壊れに近づいてしまうが、
この弾の〝作業機械〟こうのわ6号等とのシナジーを考えれば、
非常に魅力的なコンボである。
流通の発達
種別:ストラテジー タイミング: クイック 使用コスト: 青3無2
効果:
●あなたはバトルスペースの対象の相手のユニットを1枚選び、そのユニットと隣接するバトルスクエアにリリースして置く。
このカードは《マインド・コントロール/I-1》を改良したカードといえるだろう。
相手のユニットを操り、うまく相手のユニットの上に移動すれば、
ルールエフェクトで相手を破壊できるのである。
いかにも青らしく、相手の作戦を狂わせ、
直接手を下さずにユニットを破壊していると言えるが……
少しばかり、青としてはやり過ぎである。
青は知恵比べを望む色であり、
ここまでゆるい条件で相手を破壊するのは、
むしろ黒の領分である。
とはいえ、黒ならば今度は、相手を操るにしろ、
もう少し直接的に手を下すだろう。
このカードが黒のカードならば、5エネもかけずに、3エネで相手を破壊して、
おしまいである。
つまり、このカードは青でもなく、黒としても不十分なのだ。
では、このカードは何色か?
青の要素も黒の要素もあり、片方だけでは不十分ならば、
答えは青黒しか無い。
色には「単色らしさ」と共に、「2色らしさ」が存在し、
そこには区別が難しい点も存在するが、
明確に区別できるポイントもあるものなのである。
青を総じて見ると
これまでの2色に比べると、
名前から感じられるフレーバーが非常に豊かなセットであった。
また、青らしさについても、存分に感じることができたので、
私は非常に満足している。
一つだけ不満を漏らすならば、
青における大型の切り札が無かったことだろう。
青はフレーバー的にも、また色の戦い方としても、
魅力的な大型ユニットが必要な色である。
《断裂の魔氷クレバス/IV-3》や《アイスドラゴン/V-2》のような、
魅力的な青のユニットが一体でもいれば、
さらにこの弾の青は完璧に近づいたに違いない。
今日はここまで
本日は青らしさについて触れながら、
キーワード能力や2色の色らしさについて軽く触れていった。
諸君らに喜んでもらえれば幸いである。
ではまた、白の大地への観光ツアーでお会いしよう。
あなたのD0ライフに幸あれ。
→サイトマップへ
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2015-03-08 22:39
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